定期メンテナンスの勧め

時計のメンテナンスについて

腕時計もクオーツの普及品から宝石入りの高級品までさまざまですが、いかに長く使えるか、そのメンテナンスの方法で大きな違いがあります。
時計は、自動車と同じように機械物です。ゼンマイ式の時計はゼンマイがほどけるまで、クオーツ式の時計は電池がなくなるまで常に動き続けます。

車のメンテナンスは2~3年に1度法律で車検が義務付けられています。
時計も長く使う為には、4~5年に1回、信頼のおけるサービスセンターで分解掃除を含めたメンテナンスをする必要があります。
分解掃除は、油一つ間違って注油してはいけないデリケートで繊細な作業です。一つ間違えると直すどころか更に機械自体を悪くする事になりかねません。

また、もう一つ大事なメンテナンスがあります。
車は車検と車検の間に定期点検があるのと同様に、時計も1年に1回 夏になる前の6月か、夏の終わりの10月位に、ケース周りのメンテナンスを受けることをお勧めします。と言うのは、汗をかく季節の前、もしくは汗をかいた時期の後に、汚れや不具合の原因となりうる汗が入りやすい裏蓋周り、リューズ周り、プッシュボタン周りのグリスアップ(パッキン周りの清掃と防水性を高め油を塗布する)を施します。このメンテナンスでまず、ケースは綺麗に超音波洗浄され、パッキンはグリスアップで甦ります。

出来れば新しいパッキンに交換することが望ましいことですが、グリスアップすることで時計の外装周りが長持ちする事になります。

日常的な取り扱いに付いて

  1. 皮バンドタイプ

    よく言われますがバンドは指1本が入る程度の緩さにはめる事です。さらに夏場などは小まめに汚れを取り、汗をぬぐってください。また皮バンド交換の折には、出来ればバンドを取り付けているピン(バネ棒、スプリングバー)も交換することが望ましいと思います。

  2. ブレスレットタイプ

    これも指1本が入るくらいの緩さが望ましいでしょう。そして時々はご自身でブラシを使い汚れを落すことも行ってください。出来れば専門店で超音波洗浄してもらうことをお勧め致します。この時には時計本体の取り付け部分も塵を取り綺麗にしましょう。汚れたバンドをそのままはめていると、腕がかぶれたり、ワイシャツがしみになったりします。

  3. 温度と湿度について

    時計は湿気や高温を嫌います。長く時計を使わない時には、湿気が少ない常温の所を選び、ケース等に入れて保管しましょう。

  4. クオーツ時計の管理方法

    クオーツ時計は2~3年で電池が切れます。電池が切れたまま長い時間放置されると電池が漏液する恐れがあります。ご使用されない場合には、切れた電池は必ず外すようにしましょう。

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