修理事例

F.P. Journe 外装研磨と特殊ドライバー作製

今回、私たちが修理を担当したのは、F.P. Journe(フランソワ・ポール・ジュルヌ)社製の高級腕時計「オクタ」です。このモデルの外装研磨と、特殊なドライバーの作製を行いました。

ケース全体には日常の使用による細かなスレ傷や打痕が多数見受けられました。弊社では、輸入時計修理の際、オリジナルの美観やメーカーの意図を損なわないように、まず外装部品を分解し、ムーブメントを取り出してから研磨を行います。ムーブメントが入ったままでは、内部に悪影響を及ぼす可能性があり、細部まできれいに仕上げることが困難です。また、研磨後に研磨剤の汚れが残ることも防げません。

仕上げ前、ケース全体に細かな傷が多数確認できます

裏蓋やベゼル、ガラス、ボタン類、細かい装飾パーツなど、すべての部品を分解し、丁寧に研磨を行います。(構造上取り外せない部分やリスクがある部分は、分解を避ける場合もあります。)

特殊ドライバーを作製

特に今回のモデルでは、裏蓋のネジが特殊な形状をしているため、通常のドライバーではムーブメントを取り出すことができません。無理にネジを外そうとすると、ネジの溝を変形させ、傷をつけてしまう可能性があります。そこで、正確な寸法でピッタリ合う工具を作製し、確実かつ傷をつけずにネジを外す方法を取りました。弊社では、特殊ドライバーなどの製作にも対応しており、目的や用途に応じた最適な対策を施しています。

製作した特殊ドライバー(右は10円硬貨との比較)

外装研磨では、傷だけを消そうとすると面やエッジがダレて歪みが出てしまいます。熟練のポリッシャーが形状や状態をよく観察し、オリジナルの形状を損なわないよう丁寧に研磨します。今回のケースはプラチナ製で、リューズはホワイトゴールドにロジウムメッキが施されていたため、同様の仕上げを行いました。

ケース研磨により細かな傷を取り除きます

研磨後、ケーシングされた時計は防水検査を経て、ランニングテストが行われます。すべての検査に合格した後、お客様の元へ納品されます。

私たちは、腕時計修理のエキスパートとして、輸入時計修理や高級時計修理の際にも、お客様の大切な時計を最良の状態でお返しできるよう努めています。目的や用途に応じた最適な対策を施し、すべての時計が元の輝きを取り戻すことをお約束します。

加工費用 20,000円(税別)

作業内容
外装研磨(PT)+リューズロジウムメッキ

※修理を終えた商品は、クッション性の高い専用の送付キット(オーバーホールされたお客様対象)に納め、修理内容を記載した書面と共にご返却いたします。
※機械式時計は定期的なメンテナンスが重要です。4~5年に一度はオーバーホールを実施しましょう!

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