修理事例

愛着のある古いSEIKO時計を修理

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30年程前に親御様から譲り受けた愛着あるSEIKOの腕時計をメンテナンスをさせていただきました

seiko_2014feb_2完全に止まったままの状態で時計をお預かりし、分解掃除(オーバーホール)と文字盤に付着したシミを除去し、文字盤を再生しました。合わせて、ケース本体とブレスレットに付いた古いキズを磨き上げました。
その他、べゼル(ガラス縁)に長年の使用による大きく目立つ傷がございました。本来であればガラス交換したほうが良い状態でしたが、年代物のためメーカー(セイコー社)にもガラス在庫がなく、止むを得ず流用いたしました。このため、側面に付いた傷から染み込んだ錆は除去できませんでしたが、ご本人様にも丁寧に事情を説明し、ご了承いただいた上で修理を完了いたしました。今回はガラス側面にキズが残ったままとなるため、防水性能に問題があり、水が掛かるような場面でのご利用は可能な限り避けていただくよう合わせてお願いいたしました。これは、ガラスに付いた傷から水が侵入した場合、再び文字盤へ錆などが染み込む可能性があるためです。

実施修理内容

分解掃除(オーバーホール)、裏蓋パッキン交換、ケース及びブレスレットの洗浄と外装仕上げ

修理費用 44,000円(税別)

作業内訳と費用  分解洗浄(オーバーホール):¥12,000 + 外装仕上げ:¥12,000+文字盤書き換え:¥20,000

※掲載写真は、外装仕上げを施した後の傷防止のため、保護テープを貼った状態のまま撮影しております。
修理を終えた商品は、クッション性の高い専用の送付キット(オーバーホールされたお客様対象)に納め、修理内容を記載した書面と共にご返却いたします。

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